2026年8月29日15時に開通する田富町敷島線の国道20号交差点付近(2026年8月28日撮影)

甲斐市の「田富町敷島線」が2026年8月29日15時に開通!国道20号から玉幡小学校入口まで通れるように

「田富町敷島線」、いよいよ南へ延びます

竜王あたりをよく通る方には、おなじみのあの道。都市計画道路「田富町敷島線」で、新しい区間が本日2026年8月29日(土)15時に開通します。山梨県が2026年7月7日に発表しました。

今回開通するのは、国道20号の「山縣神社北」交差点から「玉幡小学校入口」交差点まで。2023年12月に開通した区間の、さらに南側がつながります。「あ、あの工事してたとこ、ついに開通するんだ!」という方も多いんじゃないでしょうか。

こちらは開通の前日、8月28日の様子。この時点ではまだ封鎖されていました。この先が、今日の15時から通れるようになります。

開通を前に封鎖されている田富町敷島線の南側の延伸区間(2026年8月28日撮影)

ちなみにこちらは、半月ほど前の8月12日に、同じく国道20号から南側を撮ったもの。この時点で道路そのものはほぼできあがっていて、開通の日とほとんど変わりません。「もう走れそうなのにな」と横目に見ながら通っていた方も、いたんじゃないでしょうか。

国道20号から南側を見た田富町敷島線の延伸区間。開通の半月前にはすでにほぼ完成していた(2026年8月12日撮影)

工事は、こんなふうに進んでいました

せっかくなので、もう少し前もさかのぼってみましょう。編集部では、この区間の工事の様子をときどき撮っていました。

まずは2月18日。まだ舗装はされていませんが、道路の形はだいぶ見えてきた頃です。

舗装前の田富町敷島線の延伸区間。道路の形が見えてきた頃(2026年2月18日撮影)

こちらは3月18日。まだ舗装前ですが、国道20号の手前でも作業が始まっていました。

舗装前の田富町敷島線の延伸区間。国道20号の手前でも作業が始まっていた(2026年3月18日撮影)

2月、3月、8月、そして開通の日。こうして並べてみると、半年ほどでずいぶん景色が変わりました。

2026年8月29日に開通する区間

  • 開通日時: 2026年8月29日(土)15時
  • 区間: 国道20号「山縣神社北」交差点 〜 「玉幡小学校入口」交差点

前日の時点で現地には、8月29日の15時から左折できなくなることを知らせる工事看板が出ていました。いつも通っている方は、通行のしかたが変わるので気をつけてくださいね。

8月29日15時から左折できなくなることを知らせる現地の工事看板(2026年8月28日撮影)

山梨県によると、この開通で、並走する県道甲斐中央線の混雑がやわらいだり、通学路が安全になったり、災害のときの緊急輸送道路としても役立ったり、といった効果が期待されているそうです。

そもそも「田富町敷島線」ってどんな道?

あらためて。「田富町敷島線」は、山梨県がつくっている都市計画道路です。竜王駅の周辺って、昔からけっこう混みますよね。あの渋滞を避けて南北に抜けられるように、長い時間をかけて少しずつ工事が進められてきた道なんです。

ちなみに、地元だと「県道」って呼ぶ人もいますよね。この道は、いつも通っている県道甲斐中央線(県道25号)のバイパスにあたり、できた区間から順に県道25号として使われている、とされています(Wikipedia)。

県の資料によると、この道は甲斐市を南北に縦貫する、全体で約8.9kmの道路。北は甲斐市中下条のあたりから、南は中央市までを結ぶ計画です。中央市の都市計画の資料では、中央市内にあたる680mの区間は、すでに整備済みとされています。

こちらは歩道橋の下から、竜王駅のある北側を見たところ。今回開通する区間とは反対側で、すでに通れるようになっている区間です。

歩道橋の下から見た田富町敷島線の竜王駅方面(北側)(2026年8月28日撮影)

いつ、どこまで通れるようになった?

この道、実は一気に全部通ったわけじゃありません。区間ごとに、ちょっとずつ開通してきました。ざっと並べるとこんな感じです。

時期できごと
平成22年度(2010年度)JRの下をくぐる「立体工区」が完成(県の資料より)
2023年12月22日国道52号「真福寺入口」交差点(名取温泉のあるあたり) 〜 国道20号「山縣神社北」交差点が開通
2026年8月29日国道20号「山縣神社北」交差点 〜 「玉幡小学校入口」交差点が開通(今回!)
令和13年度まで(事業期間)これより北側、甲斐市中下条方面(県の資料より)

そういえば、竜王駅の東で線路の下をくぐるあの道。昔はもっと回り込むような形でしたよね。「あれ、いつの間にか通りやすくなったな」と感じていた方もいるかもしれません。

じつはこのあたりの経緯、編集部でも資料を探してみたのですが、はっきりしたことが分かりませんでした。「昔はこうだった」「あの頃こう変わった」と覚えている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。このページの下にある投稿フォームからお待ちしています。うろ覚えでも大丈夫です。いただいた情報は、あらためて調べたうえでこの記事に追記させていただきます。

この道、地元の感覚でいうと、こんなふうに延びてきました。

  • もともと: 名取温泉のあるあたり、国道52号の「真福寺入口」交差点で突き当たり。そこで終わりでした
  • 2023年12月22日: そこから南へ延びて、国道20号まで抜けられるように
  • 2026年8月29日(今回): 国道20号から、そのまままっすぐ南へ行けるように

「突き当たりだったところが、20号まで来て、今度は20号を越えていく」。そう考えると、変わってきた感じがつかみやすいかもしれません。

ちなみに開通の少し前、2023年12月には、今回の起点になる国道20号「山縣神社北」交差点で、歩道橋も新しく架け替えられました。

今回の開通で、何が変わるの?

ひとことで言うと、これまで国道20号で行き止まりだった道が、南へ続くようになることです。

2023年12月に開通した区間は、国道52号の「真福寺入口」交差点から、国道20号の「山縣神社北」交差点まででした。走ってみたことがある方はご存じのとおり、20号に出たところで、その先はまだ工事中。南へ行きたいときは、そこで別の道に移る必要があったんですよね。

それが今回、国道20号から、そのまままっすぐ南へ走れるようになります。「真福寺入口」交差点から「玉幡小学校入口」交差点まで、一本でつながる、というわけです。

山梨県が挙げている効果も、並走する県道甲斐中央線の混雑がやわらぐこと。玉幡方面へ向かう車の流れが、この新しい道に分かれてくれるといいですね。

国道20号からの新しい左折レーンは「止まれ」です

ひとつ気をつけたいのが、国道20号から新しい区間へ入る左折レーン。ここは一時停止(止まれ)になっています。流れで曲がってしまいそうになるところなので、慣れるまでは意識しておきたいですね。

国道20号から田富町敷島線の新区間へ入る新しい左折レーン。一時停止の規制がある(2026年8月28日撮影)

で、結局これって「全線開通」なの?

ここ、いちばん気になりますよね。SNSでは「全面開通」なんて言葉も見かけます。最後に、はっきりさせておきましょう。

今回の「開通」は、新しくつくった一区間が使えるようになる、ということ。国道20号から南へ、玉幡小学校入口の交差点までの区間です。

いっぽう「全線開通」と言えるのは、計画の端から端まで——北の甲斐市中下条のあたりから南の中央市まで、全部の区間がつながったときです。北側にはまだ工事中の区間があり、山梨県から「全線開通します」という発表は出ていません。

ざっくりまとめると、こんな感じ。

  • 南北の行き来そのものは、並走する県道甲斐中央線などで前からできる
  • 今回できるようになるのは、国道20号で行き止まりだった新しい道を、玉幡小学校入口まで走れること
  • 「全線開通」はまだ。北側の区間がいつ通るかは、これから

つまり今回のニュースは「新しい道が全部つながった!」ではなくて、「新しい道が、南へもう一区間のびた」ということなんですね。

じゃあ、残っているのはどこ?

気になりますよね。ここ、意外と知られていないんですが、残っているのは南と北の2か所です。

南は、玉幡小学校入口から先

今回の開通で、南の端は「玉幡小学校入口」交差点になります。でも道の計画はそこで終わりではありません。県の資料では、この先も南へ、竜王西小学校やイオンモール甲府昭和のあたりを通って、中央市まで続く計画になっています。中央市内の区間は、すでに整備済みとのことです(中央市の都市計画資料)。

北は、敷島・中下条の方面

そしてもうひとつが、北側。竜王から敷島の方へ向かった先です。県が公表している「整備中路線一覧」(令和6年度)を見ると、田富町敷島線でいま工事が進んでいるのは、甲斐市の中下条と島上条のあたり。中下条の区間が560m、島上条の区間が600mで、どちらも道路の幅は16mの計画になっています。

ここがなかなかの長期戦でして、山梨県の公共事業再評価の資料では、この北側の区間の事業期間は令和13年度(2031年度)までとされています。つまり、端から端まで全部つながるのは、まだ何年か先ということなんですね。

ちなみに県の資料によると、工事が始まったのは平成5年度。JRの下をくぐる立体交差の区間からスタートして、そこから30年以上、工区ごとに少しずつ延びてきました。今回の開通も、その長い積み重ねのうちの一区間、というわけです。

開通の日に、式典もあります

開通と同じ2026年8月29日(土)の午前10時から、開通記念式典が竜王武道館(甲斐市篠原2728-208)で行われる予定です。そのあと、田富町敷島線の本線上(甲斐市富竹新田地先)で開通セレモニーが行われるとのことでした。

一般の方が見学できるかどうかは、発表には書かれていませんでした。

まだ分かっていないこと(分かりしだい追記します)

今回開通する区間そのものの距離や幅については、山梨県の発表資料に書かれていませんでした。いま山梨県に確認中です。回答があり次第、この記事に追記しますね。

また、開通したあとも、このあたりでは工事が続く予定です。走れるようになることと、工事がすべて終わることは、別なんですね。

開通したあとは、あらためて現地の様子を撮影して、実際に交通の流れがどう変わったのかもお伝えする予定です。お楽しみに。

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