インプラント治療は、失った歯を取り戻し噛む力や美しい笑顔を再現します。手術の計画から始まり最終的に上部構造が入るまで、丁寧に進めていきます。ここでは患者様にとって安心できるよう、治療の流れをわかりやすくご紹介いたします。

インプラント治療のながれ

Step1 診査&治療計画の立案…CTスキャンを使用しインプラント予定部位の顎骨の状態、手術時に注意すべき神経や血管の位置などを調べます。口腔内の状態、歯の位置や噛み合わせなどをみて総合的に評価していきます。患者の全身の健康状態や既往歴も確認し、インプラント治療が安全に行えるかどうかを判断します。山浦歯科医院(当院)ではさらにシンプラント(Simplant)という歯科インプラント治療における診断・治療計画ソフトウェアにより、CTスキャンデータを用いた3Dイメージングを使用し、より精密な治療計画を立案しています。

Step2 埋入手術…1次手術では、フィクスチャー(インプラント体)を顎骨に埋め込む手術を行います。局所麻酔下で行われ痛みを感じることはありません。歯肉をわずかに開き、専用の器具を使って、骨に小さな穴をあけ(直径3〜4mm程度)そこにフィクスチャーを慎重に埋入し、歯肉を縫合して手術を終えます。当院では手術用顕微鏡下で手術を行うため、最小限の侵襲で正確に高精度な手術をおこなうため、術後の腫れや痛みが生じることはほとんどありません。手術後は数ヶ月間、フィクスチャーが骨と結合するのを待ちます。

Step3 ヒーリングアバットメント取付…2次手術は、埋入されたフィクスチャーが骨と結合した後に、被せ物を作っていくための準備の手術になります。フィクスチャーの上部の歯肉を局所麻酔下にて僅かに除去し、埋入されたフィクスチャーから上部構造へとつながる部位の粘膜の形を整えるためのヒーリングアバットメント(治療用アバットメント)を取り付けます。歯肉の治癒を待ちつつ、最終的な人工歯の製作に向けた準備を進めていきます。
Step4 型取り…粘膜が治癒した後、インプラントの上部構造を製作するために口腔内の精密な型を取ります。この型をもとに、患者様の口腔内の状態を再現した模型が作られ、歯並びや噛み合わせ、審美性を考慮し上部構造を製作します。
Step5 人工歯の装着…最終的な上部構造(人工歯)の嚙み合わせや審美性などを細かくチェックします。必要に応じて微調整を行い、最善の状態にし、フィクスチャーに装着します。装着後、歯科衛生士から、患者様ご自身でのセルフケアの方法をお伝えします。

骨が少なくてもインプラントできるの?

A.「骨が無いからインプラントができない」と言われたことがある患者様もいるのではないでしょうか?インプラント治療においてフィクスチャーを埋入する部位の骨の量が少ない患者様も、骨を増やす骨造成手術<GBR(骨誘導再生法)><ソケットリフト・サイナスリフト(上あごの骨を増やす治療法)>を行うことでインプラント治療ができるようになります。骨造成手術はフィクスチャーの埋入と同時に行う場合と、埋入前に行う場合があります。

インプラント治療が抱える医原性リスク〜手術中から始まる問題の予防と対策〜

インプラント治療が成功し、長期にわたり健康な状態で機能するかどうかは、手術の計画や治療技術に大きく左右されます。「医原性」とされるリスクは、インプラント周囲炎などの後発的な大きな問題を引き起こすことがあり重大な問題です。

医原性リスクの予防策

精密診断と計画の徹底 術前にCTスキャンとシンプラント(Simplantコンピューター支援の診断・治療計画ソフトウェア)で、3Dイメージングを行うことにより、精密な治療計画を立案します。インプラント埋入の位置や角度、深さを正確に計画することで、神経や血管などの重要な構造を避けながら、安全な手術を実現します。
無菌環境の徹底管理 手術中の無菌状態を徹底し、手術器具の滅菌や手術チームの衛生管理を徹底することで、感染のリスクを最小限に抑えます。
外科手技の向上 外科的スキルの向上は、医原性リスクを減らすための基本です。歯科医師は最新の技術や知識を学び続け、術中の判断力を高める必要があります。
適切な補綴物の設計 噛み合わせや審美性を保ちつつ、清掃しやすい補綴物を設計し、患者自身がセルフケアを行いやすい状態を作ることが重要です。また、歯科医院での定期的なメンテナンスによって、セルフケアが難しい部分を補完し、長期的なインプラントの安定性を維持します。

医原性リスクを最小限に抑えるために〜正確な手術に適した技術やシステム〜

シンプラント Simplant 一般的に「コンピューターガイデッドサージェリー」と呼ばれる技術です。CTスキャンなどの画像データを元に3Dシミュレーションを行い、インプラントの位置を精密に計画・ガイドするシステムです。このシステムで作成された手術用のガイドを用いることで計画通りの位置にインプラントを埋入することが可能となります。

【山浦歯科医院 画像提供】

ピエゾサージェリー Piezosurgery 超音波振動を利用して骨組織を切削する技術です。一般のドリルとは異なり、軟組織を傷つけずに硬組織のみを切削できるため、インプラント手術や骨の整形を低侵襲で行うことができ、特に繊細な操作が求められる場面で有用で、手術中の安全性や精度が向上します。

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手術用顕微鏡 Micro Scope 手術用顕微鏡下にて行う「マイクロサージェリー」は、高倍率で視野を拡大し、精密に手術を行う技術です。精密な手術は長期的な成功率が高まるとされています。手術の精度が飛躍的に向上し、術周囲の組織や神経へのダメージを最小限に抑えられるため、患者さんの負担も軽減されます。

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【おわりに】

インプラント治療は、失った歯を補うための選択肢として、多くのメリットを提供します。しっかりとした噛み心地や自然な見た目、そして耐久性に優れていることから、多くの方に選ばれる治療法です。しかし、どの治療法にもメリットとデメリットがありますので、まずはしっかりと理解し、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。次回は、インプラント治療の流れなどついて詳しくお伝えしますので、ぜひご期待ください。

山浦歯科医院 院長 山浦 泰明(本誌インプラント記事提供及び解説者)

INFORMATION

名称山浦歯科医院
住所山梨県甲府市丸の内二丁目33-8
電話番号 055-222-2272
営業時間月火水金土 9:00〜12:00 / 火金 14:00〜18:30 / 月水土 14:00〜17:30
定休日休診日:木・日・祝日(祝日週の木曜日は診療致します)
URLhttps://www.yamaura-dc.jp/
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